英熟語の覚え方(前置詞を使って)
大学受験の英語専門のプロ家庭教師として東京近郊で活動している、英語見直し工房、高橋です。
今回は、前置詞(副詞)のイメージを重視した英熟語(イディオム)集について、考えてみたいと思います。
英熟語と前置詞
英熟語(イディオム)集を進めてゆくと、同じ前置詞を使っている英熟語が何となく似た意味になっていることに気づきませんか?
例えば、
- look for 「~をさがす」
- long for 「~を切望する」
これらの “for” には、「~を求めて」というイメージがあります。
このような前置詞のイメージを理解した上で暗記したほうが、暗記しやすいのでは?
というのが、前置詞重視の英熟語暗記です。
前置詞重視型の英熟語集
前置詞を重視して、イメージを解説し、そのイメージごとに熟語をまとめた、
いわば「前置詞イメージ重視型」英熟語集もいくつか存在します。
私が参考にしているのは、下記の2冊です。
システム英熟語
駿台文庫の、『システム英単語』と同じ先生の書いた本です。
欠点としては、レイアウトでしょうか。
意味を隠して暗記を進めていくときに、イラストが邪魔になったり、途中で解説欄が出てきたり。
英熟語ターゲットのような一般的な英熟語集の、
「暗記用として使うためのレイアウト」になっていない印象を私は受けます。
正攻の英熟語1000
研究社から出ている英熟語集です。
暗記用のレイアウトでは、こちらのほうが圧倒的に良いです。
この本のはしがきによると、掲載の熟語数が
- 見出し語で435語
- 関連語を合わせて約1000語
とのことですので、ターゲット等と比べると見出レベルでの語彙数が少ないか、という印象です。
前置詞は英熟語暗記の補助として
私の生徒には、上記の前置詞イメージ別熟語集ではなく、
一般的なものを薦めています。
圧倒的に語彙数が少ない生徒の場合は、前置詞のイメージを理論的に理解し熟語を暗記するよりも、
とにかく覚えて語彙を増やすのが先決
と考えるからです。
イメージ別の熟語集は、基本的な語彙数をインプットできてから、時間があればという感じで良いと考えます。