関西医科大学の「英作文」対策

英語専門家庭教師をオンラインで行っています、英語見直し工房・高橋です。

関西医科大学(医学部)の英作文について触れいてきたいと思います。

本年度から、前期・後期ともに英作文の問題が出題されました。

関西医大向けの特殊な対策は必要ありませんが、

後になりがちな「英作文」の対策で最低限何をやればよいか、参考書を考えてみました。

関西医科大学の英作文(STEP1:和文英訳)

まずは、文法的に正しい英文を書く「和文英訳」の訓練から始めます。

お勧めは、大矢復先生の『英作文ハイパートレーニング(和文英訳編)』です。

1行程度の和文を英訳する作業を繰り返して、英作文に必要な文法を学びます。

『NEXT STAGE』『Vintage』『スクランブル』などの文法書の「英文法編」で学習したことを、英作文用に整理し直すというイメージです。

関西医科大学の英作文(STEP2:自由英作文)

関西医科大学の2023年入試での出題は、前期・後期ともに

与えられたテーマについて自分の意見を100字程度で書く「自由英作文」での出題でした。

STEP1で文法的に正しい英語を書く練習ができたら、「論理的に自分の意見を書く練習」に進みます。

英検2級のライティング問題をイメージすればよいかと思います。

お勧めはこちらも大矢先生の『英作文ハイパートレーニング(自由英作文編)』です。

シンプルかつ一言で説明すると、

下記のように、自分の主張を理由などで補っていくという文の書き方を学べます。


主張:子供にとって携帯は良くない

理由1:目が悪くなる

理由2:外で遊ばなくなる

(実際は、理由の部分を補って文を目標の字数に近づけていきます。)

関西医科大学の英作文(STEP1.5)

時間がない場合は、上記のSTEP1・2をやって、

自由英作が出ている大学の過去問や、英検の英作を書いて英語の先生に添削をお願いする、

という流れで良いと思います。

もう少ししっかり学びたいという場合に下記の2点も参考にしてください。

英語の表現を増やす対策

自分が書きたい内容を直訳すると英語として不自然になったり、

そもそも表現がわからずに英語で表せない、と言った悩み対策には、

竹岡広信先生の『英作文が面白いほどかける本』が良いです。

STEP1で英作文のための文法が終わって、もう少し英語で書ける表現を増やしたい、という方向けです。

2・3行程度の英文和訳問題を通して、様々な表現法を学びます。

書く内容を増やす対策

英語で「自分の意見」を意見を書けと言われても、

そもそも書く内容が日本語でも思いつかない、という悩みには、

ジャパンタイムズさんの、「英検2級 英作文&面接完全制覇」がお勧めです。


主張:携帯は子供にとって良いもの

理由1:携帯を持っていると安全だ

補足:親といつでも連絡が取れる

理由2:教育面で有用だ

補足:英語や数学をゲームで学べる


上記のような「理由→補足」の部分の「付け足し方」の例が数多く載っています(150例)。

STEP2で紹介した大矢先生の本にも同様のことが書いてありますが、こちらの本では具体例に数多く触れることができます。

そもそも日本語でも意見を言うのは無理、と言う方は一度読んでみると良いと思います。

順天堂医学部の英作文対策も、という方(番外編)

上記のジャパンタイムズさんの英検シリーズには「英検1級用」もあります。

こちらは200~240語の英作文を書くため

「段落の構成」と「何を書いたら良いのか」の具体例が沢山載っています。

順天堂医学部の自由英作対策も、という方は参考にしてみてください。

まずは長文読解、そして英作文

関西医科大に限りませんが、配点の大部分を占めるのは読解問題です。

まずは、長文読解で点を取れるようにしてください。

上記STEP1とSTEP2だけであれば、それほど時間もかかりませんので、読解問題を優先しつつ、適切な時期に英作文対策を行ってください。