Nest Stage(ネクステージ)は、大学受験英語の基礎か?
英語家庭教師として初回の体験授業で生徒さんにお目にかかった際に、ほとんどの生徒がNext Stage(ネクステージ、通称「ネクステ」)を持っています。
Next Stage は大学入試の英文法・語法・イディオムなどを分野別に集めた、大学受験英語の「定番」と呼べる本です。
Next Stage を英語表現やコミュニケーション英語の副教材に指定されている学校が多いということも、ほとんどの生徒さんがNext Stageを持っている理由の一つです。
Next Stage(ネクステージ)を大学受験英語の基礎固めに使えるか?
何を基準に「基礎」とするかにもよりますが、一つひとつの文法事項が理解できていない大学受験生が、Next Stageで英語、英文法の基礎を固めるのは、難しいと感じます。
例えば、「現在完了」を学ぼうとしたときに、Next Stageで扱われている問題は、現在完了「全体」に対して、数問しかありません。つまり、問題練習の量が足りません。
「現在完了」の文法事項を基礎から学ぶのであれば、完了、結果、経験、継続、の各用法を理解し、これらの用法「一つづつ」に対して、少なくても数問の問題を解いてアウトプットの練習をすべきだと考えます。
英単語が難しい可能性がある
Next Stageで英語を基礎から学ぶ際に、もう一つ問題となるのは、英単語の基礎力の無い生徒にとっては、問題文が難しいかもしれない、ということです。
英語家庭教師としてこれまで接してきた、英語の基礎力に不安を抱える生徒さんの大部分は、英単語力も不安がある傾向があります。
ネクステージは、大学の入試問題で作られているため、大学受験レベルの英単語力が必要です。そのため、ある程度英単語を暗記した後でないと、知らない英単語があるために「文法事項は分かるのに、問題文中の英単語が分からないために、正解ができない」ということになってしまいます。
Next Stage(ネクステージ)のやり方
Next Stageの活用を始める時期とやり方についてですが、生徒のレベルが下記の達しているあたりから、時間をとって進めるのがよいかと思います。
1、高校の「英語表現」の教科書(英文法を項目別に学べる構成になっているもの)や、高1で使用する英文法の副教材などの、文法事項や設問が理解できている。
※もちろん、中学英文法が理解でいることが前提です。
2、英単語フォーミュラ1700の1~1000までの英単語のインプットができている。
フォーミュラは私が指導する際に使っている為、例として挙げました。出版社によって異なりますが、他の単語集では「センターレベル」くらいがインプットできていれば良いのではないでしょうか。