英単語の覚え方
東京で英語専門の家庭教師をしております、英語見直し工房です。
今回は英単語の覚え方について、私の受験生時代の勉強方法、および指導経験をもとにお話したいと思います。
ポイントは、
英単語帳でとりあえず暗記 → 長文でアウトプットしながら定着です。
英単語帳から長文へ
私自身の経験や、生徒さん達に単語を覚えてもらった際の手ごたえからすると、
英単語帳で暗記しただけでは、実際に「使える」まで単語の意味が定着していないと思います。
単語帳で覚えて、実際に長文を読んで、覚えたはずの単語に出会って、
「あっ、あの時覚えたあの単語だ!…だけど意味なんだっけ??」
を繰り返して、英単語の意味は定着してゆくもの、と私は考えます。
ですので、
- 英単語帳は、意味を「とりあえず」頭に入れるもの
- 長文は、覚えた単語の意味を頭に叩き込んでゆくもの
という位置づけで、生徒たちには単語を暗記するよう指導しています。
長文中だけで単語暗記はどうか?
であれば、
最初から、長文を読み進めながら単語を暗記する方法にすれば良いのでは?
という考える方もいるかと思います。
実際にそのやり方が合っていた生徒さんもいましたし、長文中で単語を覚える単語集も出版されています。
Z会の『速読英単語』シリーズなどは、まさに「長文を読みながら英単語を覚える」という形式です。
しかし、
- 基礎的な単語(中学生~高校初級)が足りていない
- 英文法の基礎に不安がある
上記のような受験生が「読みながら」暗記をしようとすると、うまくいかないことが多いと感じます。
というのも、基本的な単語や文法力の不足で長文が上手く読めない為、
長文を読むのに時間がかかったり、意味が理解できなかったりと、
効率が悪くなってしまうことがしばしば起こります。
ですので、英語が苦手な生徒には、このやり方はあまりお勧めはしません。
いつ頃から長文を読めば良いか
話をもとに戻します。
英単語帳で意味をとりあえず覚えて、その定着を、長文で行っていく方法が良いと私は考えます。
では、いつ頃から長文を読み始めれば良いのでしょか?
基礎的英単語力のない生徒さんには『中学英単語フォーミュラ1400』を私は使ってもらっています。
この本には中学~高校初級程度の単語が掲載されていますので、
この単語帳を終えた後に、高校入試レベルの長文を使って意味を定着させていきます。
おすすめは、『英語長文レベル別問題集2・3』です。
共に大学受験用の問題集ですが、2は公立高校入試問題、3は私立高校の入試問題で構成されています。
単語力は英語の鍵を握る
英語が苦手という受験生は、単語力が不足している方が多いです。
偏差値を上げるために自分の単語力を正確に把握してください。
そして、もし不足していると思うのであれば、もう一度単語の勉強法を考え直して、単語力の増強を図ってみるのはどうでしょう。