TOEICと大学受験(その2)
英語専門の家庭教師として、東京近郊で活動しております、英語見直し工房です。
前回の→TOEICと大学受験の話に続き、TOEICを初めて受験する大学受験生向けに利用できそうな問題集を紹介していきます。
大学受験生向けTOEIC問題集(分野別)
TOEICは、リスニングとリーディングに分かれています。
リーディングは文法(センターの大問2Aのようなイメージ)と読解に分けることができるので、大きく分けて下記の3種類の分野別問題集を揃えれば良いと考えます。
- リスニング
- リーディング(文法)
- リーディング(読解)
TOEICリスニングの問題集
『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング 』(朝日新聞出版)
詳細の記述は避けますが、上記の本はその1~4のすべてのパートを網羅しています。
また、この『特急シリーズ』は新書版の大きさで、持ち運ぶにも便利です。
音源はアプリを落として聴くことができるので、時間の無い高校生にも「スキマ」時間でできるのではないかとおもいます。
リーディングの問題集(文法)
『TOEIC TEST必ずでる文法スピードマスター』(Jリサーチ出版)
センター試験の大問2Aのような文法の4択問題対策です。
この本が良いのは、4つの選択肢のうち不正解だった他の3つの選択肢についても、別の問題で練習することができることです。
例えば、
threat, threaten, threatening, threatened の4つから1つの選択肢を選ぶ問題で、threateningが正解だった場合、
不正解だった他の3つの選択肢についても別の問題があり、どのように使うのかを実際に問題を解いて練習することができます。
リーディングの問題集(文法+読解)
『TOEIC L&R TEST サラリーマン特急 新形式リーディング』(朝日新聞出版社)
リスニングで紹介した『特急シリーズ』のリーディング版です。
TOIECテストのリーディングの読解は、
- Part6 単語や文を埋める読解
- Part7 内容一致中心読解問題
に分かれています。
上記二つに、文法の択一問題を加えたものを1セットとし、それが10セットあります。
各セットには、10分前後の制限時間が設けられていて、時間内に解く練習ができます。
TOEICは時間との戦いの為、時間内に解く練習が大切です。
しかし、試験時間は2時間ですので、同じ問題量で練習しようとすると2時間を確保しなくてはならなくなります。
もちろん試験前に何回かはフルで2時間問題を解く練習をしなくてはなりませんが、
普段からそこまで時間を取ることは受験生でなくても難しいと思います。
上記の問題集は、それを10分程度のコンパクトな「セット」で練習できるという点で、良い問題集です。
大学受験英語からTOEICへ
前回もお話をしたかと思いますが、TOEICだからといって特殊な英語が出るわけではありません。
TOEICの問題集はあくまでも、試験の出題形式に慣れる、という赤本的な使い方をすべきです。
つまり、大学受験用の単語集、Nextstageなどの大学受験用の文法問題集などで知識を得た後で、
試験前の練習としてTOEIC用の問題集を使うのが良いと考えます。
長くなってしまったので、次回もう少しTOEICのお話をしたいと思います。