英文法パターンドリル(中学英語から大学受験へ)
英語専門の家庭教師(オンライン&個人契約)英語見直し工房の高橋です。
今年の受験シーズンも終わりに近づきつつあり、
次の受験生が本格的に受験勉強へ突入する時期になりました。
「新受験生」にとって「何からやればよいのか」というのは、難しいテーマであると思います。
そこで
- 偏差値30~40台前半で、中学の復習を必要とする大学受験生が
- 長文を読むために英文法を何からやれば良いか(=初歩の初歩)
という点について「英文法パターンドリル」を中心に今回はお話してみたいと思います。
目次
英文法を二分野に分ける
長文を読むのに直結する分野(構造系)と、それ以外の分野(知識系)の二つに主な文法を分けます。
構造系:文型、不定詞、動名詞、接続詞、関係詞、間接疑問文
知識系:時制、助動詞、仮定法、比較など
長文を読むために優先するのは、構造系です。
そこで、構造系の英文法を優先して勉強を進めていきます。
構造系の文法を中学から
構造系の文法は、実は中2から出てきます。
ですので、中学の内容があいまいで復習を必要とする場合はは、
中2用のテキストからスタートして高校の入門レベルまでをまず進めてみるのが良いです。
具体的には、
- 英文法パターンドリル(中二)[文英堂]
- 英文法パターンドリル(中三)[文英堂]
- 英文法基礎10題ドリル [駿台文庫]
- 英文読解入門ドリル [駿台文庫]
の4冊です。
英文法パターンドリルの進め方
「英文法パターンドリル」は、
中3用の「文型」を始めに学習し、英語の文の基本形をインプットします。
そして2年用に戻り、下記の英文法項目を進めます。
- 文型 (3年用)
- 不定詞(2年用)(名詞、形容詞、副詞用法)
- 動名詞(2年用)
- 分詞(以下3年用)
- 接続詞that と間接疑問文(名詞節)
- 接続詞(when,if, becauseなどの「副詞節」)
- 不定詞[中三範囲](it…to~, want+目的語+to~, 疑問詞+to, enough to~/too…to~)
パターンドリルから英文法基礎10題ドリルへ
「英文法パターンドリル」でインプットした知識を再確認しつつ、高校英語の入門文法を追加していきます。
「英文法パターンドリル」は、「基礎10題ドリル」に移るために必要な知識を確認するための「ウォームアップ的な位置づけ」です。
全章を通して学習するのが良いですが、長文を読む「構造系」に着目すると下記の章と講を優先的に進めることをお勧めします。
- 第1章:文型(第1講~8講)
- 第2章:句(第11講~第19講)
- 第3章:節(第20講~28講)
「英文法基礎10題ドリル」は、長文を読むために意識すべき文法がとても良くまとまっています。
「『英文法』基礎10題ドリル」から「『英文読解』入門10題ドリル」へ
「英文法基礎10題ドリル」は主に並び替え問題で構成されています。
そこで仕入れた知識を、英文を訳す問題を通じて復習・整理するのが「英文読解入門10題ドリル」です。
特に、文法項目同士の横のつながりも意識します。
「横のつながり」とは?
例えば、下記の文の太字の部分は直前の名詞を修飾する(形容詞句)という共通項があります。
- The girl whom I met yesterday is Mary.
- The girl playing over there is Mary.
英文法パターンドリルと英文法基礎10題ドリルでは、1は「関係代名詞」、2は「分詞」のページで勉強しますが、
英文読解入門10題ドリルでは、同じ講で勉強します。
受験までの期間が短ければ、英文読解入門10題ドリルは省いて、易しめの長文をスタートしても良いと思いますが、
頭の中を整理できるので、時間があれば「英文読解10題ドリル」はお勧めです。
パターンドリル(中学全範囲と高校英文法基礎)
パターンドリルには、「中学全範囲」と「高校英文法基礎」というバージョンがありますが、
英文法項目ごとの演習問題量をしっかりと確保したいのであれば、
パターンドリルは学年別(中2用および中3用)をお勧めします。
パターンドリルから長文読解へ
上記のパターンドリル~10題ドリルが終わったら、易しめの長文(高校入試レベルを)読み始めます。
同時に、構造系以外の文法(時制、助動詞、仮定法、比較など)をパターンドリルや10題ドリルを使って、補強してください。