システム英単語(その2)
家庭教師をしていて、英語に関して多い質問が、「英単語集は何が良いのか?」です。
本当に基礎からであれば、フォーミュラ→システム英単語の順番が良いと思います。
前回>>システム英単語の基本的な使い方をお話しましたが、今回はもう少し細かいお話をしたいと思います。
システム英単語の構成
システム英単語は、
- 1章:Basic
- 2章:essential(センター試験レベル)
- 3章:advance(私大、国立2次)
- 4章:Final Stage(入試最難関)
- 5章:多義語
つまり、1章から4章がメインで、5章の多義語はオマケ?という感がありますが、実は5章が非常に大事です。先に何章をやるかという場合、「1・2章+多義語」を暗記するのが良いと考えます。
多義語の重要性
多義語の章を先に暗記する理由は2つあります。
1、易しめの語が多い
例えば、attend, order, agree などの比較的易しい語が多義語として、5章に掲載されています。そのため、これらの語の基本的な意味(出席する、注文する、賛成する)を知らない場合、1章から順番にやっていくと、多義語の章にたどり着くまで、これらの単語の意味を勉強することができません。
2、入試に出やすい
もう一つは、入試に出やすいという点です。
例えば先ほどのorderでいえば、「注文する」の他に「秩序」「順番」といった意味があります。この意味は勉強をしていないと答えることが難しいため、出題者としては問題を作りやすい、つまり入試に出やすい、というということになります。
システム英単語はどこまで暗記するべきか
マーチ以上を目指すのでれば、最終的には1~4章+多義語の全部の章を暗記したほうが良いと思いますが、順番は「1章→2章→多義語」、ここまでをまず完璧にします。
そのあとで、「3章→4章」の順で知識を増やします。
ミニマルフレーズをまず先に
本文の「どこを覚えるか」ですが、ミニマルフレーズだけを、英語→日本語にできるように覚えます。
ミニマルフレーズの下には、単語の意味が数個記載されていたり、反意語、同意語、派生語などの記述もありますが、まずは、ミニマルフレーズだけを、英語をみて日本語にできるようにしていきます。
すべてを覚えようとするのではなく、1~4章+多義語のミニマルフレーズを覚え、それができたら、反意語、同意語、派生語と徐々に範囲を広げて覚えます。