新中学問題集と高校リードA
大学受験英語家庭教師の高橋です。
私の授業を希望される方の多くは、中学英語からの復習が必要な生徒さんです。
そんな方に、例えば英文法問題集の『Next Stage』とか、長文を読む形で覚える『速読英単語』を、勉強開始後すぐに勧めることは基本的には致しません。
まずは文法の基礎を固めるところからスタートします。
その際に用いるテキストが、教育開発出版さんの『新中学問題集』と『高校リード問題集 英文法A』です。
今回は、その2冊の問題集のお話をしながら、大学受験と中学英語の復習について考えたいと思います。
新中学問題集(発展編)中3
『新中学問題集』は塾用に作られたテキストで、一般の方は入手ができません。
高校受験の塾で使用されるテキストですが、大学受験の基礎を固めるのに必要な知識を学ぶのに良いテキストだと私は考えています。
大学受験の中心となる「長文」を読むうえで知っておきたい文法事項が、中学の間に沢山出てくるからです。
具体的には、
文型、不定詞、動名詞、分詞、関係代名詞、接続詞、間接疑問文などです。
不定詞・動名詞・接続詞は2年生から登場します。
中3の新中学問題集は、中学全体の復習を含みますので、中3の内容だけでなく、中2、中1の内容も学ぶことができます。
また、『新中学問題集 中3の発展編』は、中学生としては進んだ内容、つまり高校で習う文法も一部含んでいますので、大学受験対策の基礎に触れることができます。
さらに、中学生用のテキストですので、単語が簡単なのも良い点だと考えています。
高校生用のテキストを使うと単語が難しくなってしまう為、難しい単語で詰まってしまって、肝心の文法事項が頭に入らないことがしばしばあります。
『新中学問題集』は、単語が高校生用の問題集ほど難しくないため、文法事項の修得に集中することができます。
高校リード 英文法A
『新中学問題集 中3発展編』は、高校で習う文法まで含むとはいえ、すべての項目を扱うわけではありません。
例えば「関係副詞」「複合関係代名詞」「複合関係副詞」「関係代名詞のwhat」などは『新中学問題集』では扱われていないため、高校の問題集が必要です。
その際に使うのが『高校リード英文法A』で、新中学問題集と同様、教育開発出版さんから出版されている塾専用の問題集です。
イメージとしては、「英語表現Ⅰ」の教科書の「文法強化版」という感じです。
高校の授業で採用している学校も多いかと思います。
教育開発出版さんからは、『高校リード問題集 英語Ⅰ』というのも出ていて、扱う項目も同じようなものですので、生徒さんの必要に応じて選んで使っています。
『Next Stage』はリードAの後で
受験対策用に学校で採用している、
- 『Next Stage』
- 『Vintage』
- 『アップクレード』
などの、大学受験用の文法問題集は、『新中学問題集』や『リードA』で基礎を固めてから使用を始めます。
これらの本は、大学受験に必要な文法・語法の全体をカバーしている良い参考書ですが、
全体をカバーする分、一つ一つの文法事項の演習問題数は少なくなります。
ですので、最初にまずは『新中学問題集』『リードA』で基礎を固めて、それから上記の『Next Stage』などの問題集に移っていきます。
また、『新中学問題集』『リードA』で基礎を固めるうちに、英単語集などにも取り組んでもらいます。
それによって『Next Stage』をやり始めるころには、掲載されている大学入試問題に取り組んでも「知らない単語ばかり」という状態は避けることができる、という狙いもあります。
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