英文法の優先順位(何から勉強すべき?)
中学英語復習からの大学受験をお手伝いしている、家庭教師・英語見直し工房、高橋です。
偏差値が40台、英語が苦手で特に英文法が苦手な生徒さんが大学受験の勉強をスタートする場合、
特に何から勉強すれば良いか、英文法の重要単元について考えてみたいと思います。
- 長文読解のための英文法
- 中学2年の英文法から
この2点が英文法の復習単元の順番を決めるポイントです。
英文法の優先順位(長文読解のために)
大学入試では、長文読解が多くの割合を占めます。共通テストのように、問題が長文読解のみという入試も増えています。
従って、まずは長文を読むために必要な文法項目を優先して学んでゆくべきと考えます。
具体的には、文を読んだ時に「S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)」に文を分ける ために必要となる英文法の項目です。
これを「文構造系」英文法と私は呼んでいます。
「文構造系」英文法とは
- 5文型
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 前置詞+名詞のはたらき
- 関係詞(関係代名詞・関係副詞)
- 接続詞
- 名詞節(間接疑問文、関係代名詞のwhatなど)
「節」と「句」という文法用語に聞き覚えがありませんか?
上記の文法項目は「節」と「句」を把握するのに必要な項目です。
文構造系の英文法とは、節と句を作る文法項目です。
「文構造系」英文法を優先する理由
長文の問題集では、すべての文を下記のようなカッコをつけて、文の構造を解説したものが多くあります。
The prefecture (where I was born and raised) is located 〈to the north(of Tokyo)〉.
上記のカッコは「句」と「節」(=まとまり)を文中での働きごとに分け、どんな順番で訳すのかを示すものです。
長文読解へと勉強が進んだとき、上記のカッコつきの解説を読んで、
- このカッコがなぜつくのか
- どんな働きをするのか
を理解できることが重要です。
「文構造系」英文法を優先して学ぶことで、その理解が深まります。
中学2年の英文法から
文構造系英文法は中学2年生から登場します。
- 不定詞
- 動名詞
- 接続詞
従って、英語が苦手で何からつけてよいかわからない場合、まずは中学2年の問題集などに戻って復習を始めることをお勧めします。
※以前の記事>>英語の基礎
お勧め基礎英文法問題集
英文法の復習をする際に、お勧めなのは
本屋やアマゾンで手に入るものでは、英文法パターンドリル(中2、中3)がオススメです。
もし、入手ができるのであれば、新中学問題集(発展編)の中2、中3を特に勧めます。
理由は、一つの文法単元に対しての問題演習量が十分にあるからです。
私は授業で使っていますが、塾用教材ですので書店やアマゾンでの入手が不可能なのが難点です。
高校英文法につなげる
上記の中学2生の文法単元の復習の「不定詞」「動名詞」「接続詞」はどれも高校の教科書に載っています。
中学英語だからと言って甘く見るのではなく、理解できていなかったり忘れているを細部をきちんと拾い上げることで
高校の英語、受験英語に確実につながっていきます。
今この記事を読んでいる皆さん、頑張ってください。
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