コミュニケーション英語・英語表現(定期テスト対策2)
前回に引き続き、コミュニケーション英語と英語表現のテスト対策についてです。
家庭教師で担当した生徒さんケースを思い出しながら、今回は、英語表現について詳しく説明していこうと思います。
一言でいうと、
英語表現は「副教材」が多い、というお話です。
英語表現(English Expression)と副教材
英語表現は、いわゆる英文法を意識つつ英作文を書かせる教科書、「English Expression」という名前がついています。
教科書の種類によって、
- 英文法を基本的なところから説明しているもの
- 英作文をメインとして、それに必要となる英文法を補足的に学ぶもの
の二種類に分かれるように思います。
しかしながら、この英語表現の教科書だけで大学受験には対応するのは難しいため、多くの学校では「英文法専用の副教材」を導入している高校が多いです。
英文法の副教材
数年前までは、英文法の参考書Forestに準拠した、英文法の副教材「Forest English Grammar」シリーズが良く使われていました。
参考書Forest(桐原書店)の後継書が、Evergreen(いいずな書店)になったことで、今後、副教材は、Evergreenに準拠した「Evergreen English Grammar」が増えていくのかな、と考えています。
いづれにしても、この副教材の方が、中間・期末でのウエイトが高い学校が多い、という印象を持っています。さらに、学年が上がると、大学入試の英文法問題を文法項目別に並べた、「Next Stage」や「UPGRADE」、「VINTAGE」などの問題集を、範囲が決めて自習用課題(※)として、中間期末で出題となる生徒さんを多く見てきました。
※自習用課題:授業での解説はなく、定期テストでは範囲が決められて出題される課題で、特に進度の早い「中高一貫校」で多い傾向があります。
英語表現(English Expression)の対策について
英語表現で点を取れない生徒さんは、下記の2つの傾向があるように思います。
- 中学の英文法がしっかりと理解できていない
- 副教材や、自習用課題まで手がまわっていない
英語家庭教師としてできること
まずは、中学の英文法の内容をしっかりと理解してもらいます。
特に、中高一貫校に在籍の場合は、中学時代に「トレジャー」や「プログレス」といった、中高一貫校用のテキストで、早い速度で中学文法を終えてしまい、中三では既に高校分野の英文法を終えてしまっている学校も少なくありません。
家庭教師との授業では、学校の教科書や副教材を進めると同時に、「新中学生問題集」や「シリウス」とった中学生用のテキストで、中学英文法で欠けている部分を補っていきます。