高校英語の副教材を活用する
家庭教師の初回授業の際、学校で英語の「副教材」は何を使っているか質問をしています。
現役生の場合、学校の授業と定期テスト(受験科目以外の勉強)、学校行事などで、意外に勉強時間を取れません。そのため、学校の副教材を受験用に利用できるのであれば、学校のテスト対策と受験対策になり、時間が節約できるため、副教材を家庭教師の授業でも使用しています。
今回は副教材を受験用に使う場合の注意点について考えてみたいと思います。
英語の副教材とは?
高校の授業で使う教科書(文部省検定のもの)、例えば「CROWN」や「UNICORN」に準拠したワークブックは副教材の代表例です、その他、英単語集、英文法問題集など、が定番です。
私が、大学受験用に活用しているのは、下記の文法の演習書です。
NEXT STAGE(桐原書店)
NEXT STAGE(桐原書店)は、大学入試問題を英文法を項目単位でまとめた問題集です。大半は、穴埋め問題(選択式)がメインです。同様の問題集は、
- UP GRADE(数研出版)
- VINTAGE(いいずな書店)
など、複数の出版社から、同じような内容の本が出ています。
上記の問題集は、文法書の定番として、多くの受験生が入試まで使用する問題集です。これらの問題集が、副教材として学校で指定されていれば、家庭教師の授業でも使用することが多いです。
副教材の使用の注意点
副教材は、中間、期末テストに自主学習課題として「範囲を決めて」出題されるのが普通です。つまり、学校の授業での解説は少なく、生徒さんが自力で学習します。
問題は、これらの問題集を理解できる文法知識が無い場合です。
NEXT STAGEなどの問題集は、基本的な文法事項を身に着けた後、文法知識をアウトプットする「問題演習用」として使うべき本で、英文法の基礎が無い状態で使用すると、答えを暗記するだけになってしまいます。
実際、学校のテスト対策に出題があるため、「よくわからないけど、NEXT STAGEの答えだけ暗記する」生徒さんも多いです。
基本英文法をマスターしてから
NEXT STAGE等の文法演習書を、暗記用の本ではなく、「理解」をしながら問題を解く本として利用するためには、基本的な英文法を学ぶことが欠かせません。
- 新中学生問題集
- リード英文法A
上記の本を使って、生徒さんには英文法をまず学んでもらっています。塾用教材なので書店では購入できないのですが、書店購入可能な英文法問題集で、中学を含めた基本から復習できる、良い教材が今一つ見つかりません。
どこかの出版社から良い本が出ることを期待しています。