慶応中等部・内部進学対策
英語専門・オンライン家庭教師の高橋です。
慶応中等部の英語定期テスト対策、主に英語1について今回はお話します。
数年あけて複数の中等部の生徒さんを指導する機会がありましたが、学校の英語担当の先生は同じ方でした。
1つの学年を担当する英語の先生によって、進め方は大きく違いがあるようです。
したがって、今回の記事は私の生徒達を担当した先生にのみ当てはまる試験対策です。
目次
慶応中等部 英語の授業
慶応中等部では3つの英語の授業があり、学校のHPによる分類は下記のとおりです。
- 英語1:文法
- 英語2:オーラルコミュニケーション
- 英語3:英語演習
英語1と2は定期テストがあります。
なかでも、一番重要な英語1(文法)の定期テスト対策について考えたいと思います。
慶応中等部 英語1の「試験傾向」
英語1は、文法を1項目づつ(不定詞、動名詞…関係代名詞など)進めていく授業です。
テキストは『新中学問題集・発展編』(以下「新中問」)ですが、プリントがメインになります。
試験の範囲になるのはおおむね下記の事項です。
- プリント
- 新中問
- 一つ前の中間・期末テストの内容(試験問題)
- 単語集
特徴的なのは、一つ前の定期テストの問題+単語(小テストの内容)も出題されることです。
さらに「授業内で先生が言った内容」からの出題があります。授業を聞いてメモを取り、それを覚えることが求められています。
慶応中等部 英語1の「試験対策」
プリント中の例文を理解して覚えることが、最優先です。
プリント
各文法事項ごとに1~3枚程度のプリントが配られますが、配られるまでは授業内容が不明の為、予習が不可能です。
また、先生の「こだわり」の解説や高校範囲(※)が入ることもあるため、一般的な問題集や参考書を使ってもあまり役に立ちません。※例:関係代名詞+関係副詞など
さらに、例文中の単語や語句も出題の対象です。文法を理解するだけでなく、単語・語句を含めプリントの例文は全て暗記して「書ける」ことが求められます。
対策としては、プリントのどこが出題されても良い状態にすることです。
- プリントのすべての例文を和訳
- その和訳を英訳できる(書ける)まで繰り返し暗記
駿台の田中健一先生が提唱している「復文」勉強法が参考になります。
新中学問題集・発展編
一般的な学校では「新中問」がメイン教材になりますが、慶応中等部ではプリントで覚えた文法事項の演習用として最後の仕上げに使っていました。
プリントの解説が終了した時点で宿題となり、ポイントになる部分を先生が解説(=メモ取り必須)という流れです。
先生が授業で解説した内容、問題文にある単語、熟語も出題の対象になります。
プリントを最優先しつつ、授業で触れた箇所(メモ)に注意し新中問も繰り返し解くのが理想です。
定期テストの復習
一つ前の中間・期末テストの試験問題からの出題があります。
こちらも、答案返却時の授業で「メモを取った内容」からの出題もあります。
対策としては、繰り返しの解き直しと「メモ内容」の暗記が必要です。
英単語テスト
先生や学年によって違う可能性も有りますが、最近ではZ会の「中学速読英単語」からの出題です。
英語3で学期中に数回の小テストがあり、その小テストで出題した問題からの出題がメインです。
長期休暇なども利用し普段から少しづつ暗記をしていく習慣づけが大切です。
慶応中等部英語のテスト対策 問題集は何を?
余裕があれば「シリウス(発展編)」などの問題集をプリントや新中問の理解度確認用に使用してもよいと思います。
ただ、まずはプリントの暗記を仕上げることが必須です。
他の学校と比べると非常に量が多いというのが慶応中等部の英語1の印象です。
英語は英語2も別科目としてあるため、学期中は効率よく時間を使えるよう、長期休暇中に復習や単語の暗記などの準備をしておくとよいと思います。