英熟語いつから?(覚え方の工夫)
英熟語はいつから覚え始めるべきなのか?
大学受験の英語学習で後回しにされがちな、英熟語の暗記について今回は考えます。
英語専門の家庭教師をしていますが、私に相談のある生徒さんは、英語の基礎に不安のある方が多いです。
中学生レベルの単語力が足りていない生徒さんが多いため、家庭教師の指導が始まるのと同時に、英単語は暗記を始めてもらいます。
しかし、英熟語(イディオム)の暗記開始は少し時間が経ってからです。
英熟語いつから覚えるべきか?
ではいつから英熟語を覚えるのかと言えば、中学生の英文法と英単語が終わった時点から、です。
私の指導の流れでは、『新中学問題集3年』と『中学英単語フォーミュラ1400』を終える頃に、英熟語の暗記を始めてもらいます。
なぜなら、英熟語を覚える際
単語の知識と英文法の知識がある程度あったほうが、覚えやすくなる
と考えるからです。
もう少し細かく説明します。
英熟語は覚えにくい?
英熟語は、単語と前置詞や副詞などの組み合わせや、~ingになったり、to不定詞になったりして、覚えにくいと感じる人が多いです。
ですので、
どうしてそのような形や意味になるのかという説明ができたほうが、暗記をする際に記憶に残りやすくなります。
その説明を理解するための最低限の知識が中学英文法ですので、中学英文法を終えた後に、暗記を開始することを生徒には勧めています。
前置詞の後のingは進行形か?
例えば、prevent A from ~ing(Aが~するのを妨げる)や、be used to ~ing (~するのに慣れている)を考えてみます。
“to”や”from”の後ろは、なぜ “ing”形になっているのでしょうか?
また、”to”のうしろは、なぜto+動詞の原形の「不定詞」の形にしないのか分かりますか。
これらのfromやtoは「前置詞」であるため、その後ろを名詞にしなくてはなりません。
そのため、”~ing”の形、つまり動名詞の形に動詞を変化させます。
熟語を作る単語の意味を知る
be proud of~(~を誇りに思う)を覚える際に、proud の意味をもともと知っているのと、知らないのでは、覚える時の負担が大きく変わってきます。
英熟語は、いくつかの単語の組み合わせで作られています。
それらのうち、一部でも単語の意味を知っていた方が、暗記をする際の負担が減ります。
ですので、少なくとも中学生レベルの英単語を覚えてもらい、熟語を暗記し始めるという順番を取っています。
英熟語暗記の工夫
英熟語の暗記にあまり苦労を感じないのであれば、少しでも早い時期から、どんどん暗記を進めていったほうが良いのは言うまでもありません。
英熟語は比較的易しめの単語の組み合わせでできている為、英単語を覚えるよりも英熟語を覚える方が得意という生徒もいます。
ですが、英熟語が覚えづらいのであれば、上記のように
基礎的な単語や、基礎的な文法をインプットしてから、英熟語の暗記を始める方式にしてみるのはどうでしょうか。
このような知識が英熟語の暗記の助けになる場合もあります。
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