リードA英文法(レベルとやり方)
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『リードA 英文法』(正式名称は『高校リード問題集 英文法A』)という教材をご存知でしょうか。
塾用教材で、大学受験の予備校や塾で使われています。
また高校の「論理表現」や「英語コミュニケーション」の授業で、英文法の演習用に使用されているケースも多いです。
わたしの授業でも文法のインプットには「リードA」をよく使用しています。
今回は、このリードA英文法のレベルと使い方について考えてみたいと思います。
リードA英文法のレベル
リードA英文法のレベルですが「中学の基礎」ができている生徒さんであれば、問題なく進めることができます。
文法単元ごとに「STEP A」と「STEP B」に分かれています。
STEP A:各文法単元の小項目ごとに整理、演習する。
STEP B:文法項目内のすべての小項目をランダムに演習する(センター試験レベルの問題を一部に含む)
「分詞」の章を例にしてみると、
「STEP A」 では、
- 名詞を修飾する用法
- 補語になる用法(SVCのCになるもの)
- 補語になる用法(SVOCのCになるもの)
といった小項目ごとに、左ページに解説、右ページに問題があります。
「STEP B」では、
上記小項目をすべて混ぜてランダムに演習する、という形式です。
リードA英文法のやり方
リードAのやり方ですが、
「STEP A」の左ページの解説を「小項目」ごとに読みます。
そして小項目に対応した右ページの問題を解きます。
上記の、分詞を例にとれば、
「名詞を修飾する用法」の解説 → 「名詞を修飾する用法」の問題
これを「STEP A」の最後まで続けます。
そして、まとめとして、「STEP B」を解きます。
私の授業では、「STEP A」の左ページの解説の代わりに、プリントを使うことがあります。
リードA英文法は塾用の問題集ですので「授業で使う」ことを前提としていて、記載される解説は最小限のものです。
解説で足りないと思う箇所については、自作のプリントを使って補足的に説明を加えます。
もしこの記事を読まれている生徒さんが、
学校の自主学習用教材などで「リードA」を一人で進めなくてはいけない場合は、
『EVERGREEN』や『VISION QUEST』といった文法の解説書(参考書)を補足的に使う必要があるかと思います。
リードA英文法レベルの注意点
先ほど、「中学英語」ができている方ならリードAは問題ないと書きました。
しかし、私のところにご相談のある方の中で、中学英語をきちんとマスターできている生徒さんはごくわずかです。
一般的に高校で学習する英語は、内容的には「中学英語+高校で学習する内容」です。
先ほどの「分詞」の章では、リードAには中学で学ぶ範囲を含めて下記のものが含まれています。
- 名詞を修飾する用法 → 中学3年
- 補語になる用法(SVCのCになるもの) → 高校
- 補語になる用法(SVOCのCになるもの)→ 高校
このように、リードAでは中学で学んだものを含みながら、高校で初登場する文法も学びます。
中学の英語でつまづいている生徒さんの場合、これらの項目を全部一気にやるのは負担が大きいかと思います。
そこで、まず中学のテキストを使いの中学英語の内容だけを押さえて、それから高校の内容に進むのが良いと私は考えています。
具体的に言うと、リードA英文法の中学生版、『新中学問題集3年(発展編)』を使用してもらい、まずは中学で学ぶ項目を復習してから、リードAに進んでいます。
発展編が難しい場合は、『新中学問題集3年(標準編)』でもよいです。
リードAとリード1
リードAで問題数が少ないという場合は、同じ教育開発出版さんの「リード1」が演習用に良いです。
リード1のほうが少し扱っている項目が狭い印象ですが、問題のレベル的にちょうど同じくらいのため、入手ができるようであれば、演習用として使ってみてもよいでしょう。