英文法と英文解釈の順番
大学受験、英語プロ家庭教師の英語見直し工房です。
英文解釈って、いつからどんな順番で始めれば良いのでしょか。
そもそも「英文解釈」って何なのかでしょう。
今回は、英文法から英文解釈、さらに長文読解への勉強の順番を考えてみたいと思います。
目次
英文解釈とは?
英文解釈とは、英文法から長文読解へとの橋渡し役だと考えてます。
つまり、
英文法の勉強で仕入れた知識を、長文読解に応用していく過程が、英文解釈
つまり「読むために必要な英文法」である、と私はとらえています。
具体的には、下記の文法知識(『英文構造系』)を主に使って、
句と節の「まとまり」を作り、文型に分けて一文を正確に読んでゆくこと、
と考えます。
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞
- 前置詞+名詞
- 関係詞
- 接続詞
- 疑問詞
英文法から英文解釈の順番、いつから?
中学の英文法が怪しい方生徒が私のところには多いため、まず中学文法の復習から開始します。
- 新中学問題集2年and3年(塾用教材)
という順番で進め、英文法の基礎までインプットします。
そのあとは、下記の二つに分けて学習を進めます。
- 英文解釈 → 英文法基礎10題ドリル(駿台文庫)
- 英文法 → 高校英語リードI
英文解釈の問題集(入門編)
最近は、『英文法基礎10題ドリル』を使っています。
1行の文を訳す問題5題(5文)、並び替え(15題)で一つの章が成り立っています。
特徴は、先ほど挙げた『英文構造系』英文法に大幅なページを割いてじっくり学べる点です。
一般的な問題集は、『接続詞』であれば、それを1つの章で扱って終わりにします。
しかし、『英文法基礎10題ドリル』は、その中をさらに『名詞節』『副詞節』に分けているため、節の「まとまり」をしっかりと意識できるようになります。
4つの章のうちの、下記を生徒にやってもらいます。
1章:文型
2章:句
3章:節
4章:さまざまな表現法(のうち、36講の強調・倒置)
英文解釈の問題集(基礎編)
『英文法基礎10題ドリル』を終えると、基本的な文の構造は見えるようになるので、
次に、『読解のための英文法が面白いほどわかる本』をやってもらいます。
こちらは、横断的に文法事項を学習することが可能です。
例えば、thatがどんな節を作るか、横断的に一つの章にまとめています。
つまり、文中でthatを見かけたときに、「関係詞、接続詞、接続詞なら名詞節なのか副詞節なのか、それとも強調構文なのか」などを識別する練習ができます。
英文解釈の問題集(標準~応用編)
「英文解釈」と言われて、まず思いつくのが『英文解釈の技術』シリーズです。
以前は『入門70』が最もベーシックでしたが、現在は『超入門60』が発売され、
- 超入門英文解釈の技術60
- 入門英文解釈の技術70
- 基礎英文解釈の技術100
- 英文解釈の技術100
の、4レベルになりました。
以前は私も『入門70』を使用していましたが、生徒達はとても難しいと感じていたため、
肘井学先生の『英文読解のための英文法が面白いほどわかる本』に現在は替え、入試まで時間があれば『入門70』から『基礎100』そして、4の『英文解釈の技術100』へと進んでいきます。
英文解釈(精読)にも使える長文問題集
受験勉強の理想は、
英文法→英文解釈→長文読解ですが、
長文読解の問題集で、英文解釈(精読)の練習もできるものが増えてきています。
代表格は、
『英語長文ハイパートレーニング』(超基礎編・標準編・難関編)
です。
この本には「徹底精読」という、問題文すべてを文型に分けて文法解説のある部分があります。
入試まで時間が無い場合は、英文解釈の代わりにこのような長文問題集を使い、効率よく勉強するのも一つの選択肢です。
英文法から長文読解へ
以上が、英文法→英文解釈→長文読解、と勉強を進めてゆく際の勉強のながれです。
英文解釈に関して言えば、
『基礎英文法10題ドリル』
『読解のための英文法が面白いほどわかる本』
の2冊を最低限終えて、長文を多く読むという順番で良いかと思います。
最近は次々と良い問題集・参考書もされていますので、
本屋さんやアマゾンなどでチェックして、自分にあった参考書や問題集を是非見つけてください。
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