高校英語『Cutting Edge』のレベルと勉強法を徹底解説

学校専売英語長文教材の中でも、中高一貫校で採用率が高いのが「Cutting Edge(カッティング・エッジ)」シリーズです。
Emile出版によるこの教材は市販されておらず、学校専用教材として使われていますが、内容は入試英語対策として非常に優秀です。

こんにちは。英語家庭教師の高橋です。
この記事では、Cutting Edgeをすでに学校で使っている、またはこれから使う高校生とその保護者の方に向けて、

– レベルごとの違い(Yellow~Black)
– 解答の配布有無に応じた予習法
– 自学に使える復習法

を、実際の指導経験に基づいてわかりやすく解説します。

Cutting Edgeのレベルは「色」で分かれている!

Cutting Edgeは、教科書のように英文を読むだけでなく、長文+設問で構成されている入試対応教材です。
特徴的なのは、レベルが色分けされている点です。

Yellow:入試基礎
Green:共通テスト・一般私大
Blue:有名国立2次・有名私立
Orange:旧帝国大・難関私大
Black:旧帝国大・難関私大(最難関)

※レベルの詳細はEmile出版のHPを見て確認してください。

cutting edge

予習法:解答が「あるかないか」でやり方が変わる

Eutting Edgeですが、

  • 解答が事前に冊子ごと配布されている場合
  • 各章の授業が終わった後で解答が配布になる場合

の2つのパターンがあります。パターンごとに予習法を考えます。

〈共通〉予習ノートの作り方

まずは和訳用のノートを用意します。ノートは見開きで使いましょう。
左ページ:Cutting Edge本文のコピーや印刷を貼る(自分で本文を書写できるとより良いです)
右ページ:自分で作った全文和訳を書く

① Cutting Edgeの解答が事前に配布されている場合

1. 解答冊子の「英文解説」「語句」を参考にしながら全文訳を作る
2. 解答の「全訳」を見て、自分の訳と照らし合わせて修正する
3. 文法や語彙で不明だった点を、本文コピーの余白にメモする

② Cutting Edgeの解答が事前に配られていない場合

1. まずは自力で全文訳を完成させる(完璧でなくてOK)
2. 授業中に先生の解説をもとに訳を修正する
3. 解答冊子が配布されたら、冊子の「語句」「英文解説」で自分の訳をさらに修正
4. 不明だった点はコピーに書き込んでおく

復習法:「しっかりコース」と「重要箇所中心コース」

▼しっかりコース(英文を再現できるように)

– 自分の「全訳ノート」を見ながら、英語を口頭で再現 → 書いて再現
– 最終的には、全文を正確に書けるようにする
– 語順や構文の感覚が自然に身につく

▼重要箇所中心コース(暗記箇所を絞り込んで効率重視)

解答解説集の「語句」や「英文解説」を参考に、特に下記に注意して暗記ペンで消して覚える

  • 2語以上でつくられる熟語(例:all by oneself, tend to,
  • 文法事項(例:have been reading 現在完了進行形「ずっと読み続けている」)

全訳ノートを見ながら、上記の箇所を英語で再現できるようにする

また、『Navi Book』にもターゲットになっている文法が載っていますので、それも参考にして暗記ペンで消して覚えましょう。

まとめ:Cutting Edgeの試験対策は担当の先生次第

Cutting Edgeは解答・解説があれば、しっかりと予習も復習もできる教材です。
ただし、担当の先生によって授業スタイルや強調ポイントが異なるため、その先生の重視する点を把握して試験の対策をとると良いです。

– 文法重視の先生
– 語彙・語法重視の先生
– 文脈・論理重視の先生

など、先生ごとに違います。
だからこそ、「授業で言ったポイントや、何がテストに出やすいのか」をしっかりと把握することが非常に大切です。