中高一貫校 内部進学対策(高校進学が黄信号)

中高一貫校で高校に上がれない(内部進学が出来ない)可能性のある生徒さんついて、サポートの実例を紹介しながら、対策を考えたいと思います。

今回は、平常点の対策に焦点を当てます。

学校によって基準は違いますが、定期テストの点に平常点による可算(もしくはマイナス)がある場合が少なくないようです。

わたしが中高一貫校の高校内部進学対策を担当した際は、主に下記の点について注意しサポートを行います。

  • 小テスト対策
  • 宿題と提出物サポート
  • 実技(英作文、スピーチなど)対策

定期テスト以外で点を加算されるものがあれば、しっかりと提出、準備をしておくことが大切と考えます。

以下、私のサポート際に行ったことを例にお話ししたいと思います。

小テスト対策(単語テスト)

単語テスト、文法テスト、暗唱例文テストなど様々な小テストが実施されますが、ここでは単語テストについて触れてみたいと思います。

英単語テストの範囲表が、学期もしくは年間単位で渡されているはずですので、先ずこれを確認します。

※成績が振るわない生徒さんほど、次回の範囲をわかっていない傾向があるように思います。

範囲を確認したら、テストまでに該当範囲を最低2~3周できるように、計画を立てます。

生徒一人ではなかなか進められないので、私の授業の最初にテストを行うことで、暗記のペースを作ります。

通常は夏休み、冬休みなど長期休暇を利用してどんどん先取りを行います。

また、単語テストの出題の傾向の確認も重要です。

  • 見出し語だけ
  • 派生語を含む
  • 例文で覚える必要があるのか(例文穴埋め)

単語集のどの部分を覚えるか、生徒に認識させて暗記を進めます。

例文に単語を穴埋めをする場合でも、単語集そのままの例文でない場合は、語形を変化させる(3単現のs、過去形、過去分詞、複数形などに変化させる)必要もあります。

そこで、中1~中2の基礎文法が理解できているか、私の授業のテストで確認しています。

速読英単語 中学版

Z会の「速単」は長文の中で単語を覚える形式です。

英語の宿題、提出物サポート

宿題用の「家庭学習教材」が学年が上がるにつれ増えてきます。

英単語同様に、こちらで宿題に出すなどして、提出日に遅れないように進めておいてもらいます。

新中学問題集、シリウスなどの中学1、2年の英文法の復習が内容としては多い傾向ですが、英語が苦手な生徒さんの場合、自力で解くことは難しいと考えます。

ただ「宿題」に出しても生徒は答えを写すだけになるので、時間の許す限り、該当ページの英文法も解説をして、少しでも復習につなげます。

新中学問題集

新中学問題集は、英文法教材として中高一貫校でよく使用されます。

英作文、英語スピーチ対策

定期テストに出題される場合、英語の授業内で提出・発表など様々ですが、英語が苦手な生徒さんにとっては、難易度の高い課題です。

中高一貫校ですと、中3で英検準2級~2級を目標にしている学校が多いためか、英検のライティングと似た形式※での課題、出題が多いようです。

※自分の意見を述べて、その理由、具体例などを2つ程度挙げて書くエッセー


①授業内で提出・発表

「英語にしやすい」日本語を生徒と一緒に考えるところから始めます。その後英語してもらって、こちらで添削をします。

最近はGoogle翻訳を使って英作文を作成する生徒も多いようですが、、、

まだ習っていない文法や、高度な単語・フレーズなどが入るため、Google翻訳を使ったことは学校の先生はお見通しだと思います。


②定期テストで出題

何を書くかテーマが事前に知らされている場合は、授業内課題のサポートと同様に日本語で考える段階からサポートします。

事前に知らされない場合は、問題集の例題を使って生徒には英検型の英作文を書く訓練を普段からしておきます。

英検準2級

英検のライティング形式の英作文対策に使っています。

平常点の重要性

高校進学に向けては、英語の定期テストが大きな比重を占めることは言うまでもありません。

しかし、救済策として平常点による可算を学校側も用意している場合があります。

単語テスト、家庭学習課題、英作文やスピーチなどで、授業への参加意欲をしっかりとアピールてください。

逆に、提出物などが出ていないとテストの点からマイナスされる場合もあるようです。

高校への推薦基準は学校により異なりますので、必ず学校側に確認して、適切な対策サポートをして差し上げてください。