精読(構文・英文解釈)問題集

東京で英語の家庭教師として活動している、「英語見直し工房」の高橋です。

「英語長文読解が苦手」と言って私のところで勉強をスタートした生徒に、いきなり長文を読んで訓練するということはしません

文法→精読→長文という流れで、通常は訓練をしていきます。

※ 精読とは、「1文を句や節などに分け、文型を取ること」と私は定義しています。「英文解釈」や「構文」と呼ぶ方もいます。

この「精読」の問題集でちょうど良いレベルの問題集が無く、困っている時期がつづきました。

「入門英文解釈の技術70」&「読解のための英文法」

何年か前は高校リード問題集(英文法A)を終えた段階で、「入門英文解釈の技術70」に進んでもらっていました。

しかし、新中学生問題集→リードA、と「中学英語の基礎」から進んできた生徒にとっては、いきなり「入門英文解釈の技術70」はちょっと難しかったようです。

自分でも、1文~1パラグラフ程度の精読+並び替え問題プリント、を作りましたが、演習量の確保のために問題集を探していました。

2015年に、肘井学先生の「読解のための英文法が面白いほど分かる本」が登場。

「入門英文解釈の技術70」は数行の文を訳すのに対して、「読解のための英文法」は1文の問題が基本です。

リードAを終えた生徒には、この「読解のための英文法」がちょうど良いレベルとなり、

「新中学生問題集」→「リードA」→「読解のための英文法」&「自作精読用プリント」

という精読の勉強流れが完成し、中学英語から復習が必要な生徒には原則この流れで進めることとなります。

「英文法基礎10題ドリル」

駿台文庫より、昨年この本が登場し、あらたな精読学習の流れができあがりつつあります。

このドリルは、自分の作ったプリントと同じ構成(1文の和訳+整序英作文)だったのと、句と節をしっかり学べる構成がとても気に入っています。

「読解のための英文法」や、自作精読用プリントとの相性がとてもよく、学んだことをもう少し演習してもらいたい時にちょうど良い量です。

また「読解のための英文法」が難しそうな生徒の場合、

リードAが終わった直後、もしくは、リードAで準動詞、関係詞、接続詞が終わったあたりで、句と節の復習として「英文法基礎10題ドリル」を並行して進めてもらい、「読解のための英文法」に繋げていく、というやり方も取っています。

そのようなわけで、昨年から精読(構文・英文解釈)の流れは

「新中学生問題集」→「リード問題集英文法A」

→(「基礎英文法10題ドリル」)→「読解のための英文法」&「自作精読プリント」になりました。

そのあとで、時間があれば「英文解釈シリーズ」へ進んでもらっています。